音楽用語のはなし

音楽用語の話 目次はこちら

2013 年くらいだと思いますが、「これで納得!よくわかる音楽用語のはなし」と言う本を読みました。

著者はピアニストの関孝弘さん。

とても為になる本でした。
僕の大好きな佐藤弘和さん(作曲家・ギタリスト)もこの本を読んでいたようです。
(彼の曲について質問した時にこの本の話が出ました。)

当時まとめたテキストがあったので覚書しておきます。

一般的な音楽用語の意味は「独・仏・伊・英による音楽用語辞典」と言う書籍に依っています

速度

Allegro

アッレーグロ

快活に早く
陽気に楽しく、明るく

陽気で楽しい時、ウキウキワクワクすると快活で心地よい早さが伴っている。
このため「アレグロ=早く」となってしまった。

ベートーベンはこのイメージを憂慮し、出版社に手紙を送っている。
明るくても、同時に『軽さ』を伴わない表情はアレグロではない。

軽さを表すニュアンスだけが強調されると悪い意味になる場合がある。
「アレグロなやつ=チャラ男」

W.A.モーツァルト ピアノソナタハ長調 第1楽章 KV545

Prest

プレスト

きわめて早く(アレグロより早く)

「はやい」には「早い」と「速い」があるが、プレストは「早い」。
運動自体の「速さ」を表すものではない。
「朝早く本を読む。」、「仕事が早く終わる。」と言う場合に使われる。

「ブレスト=所要時間を短縮する。」、その結果として運動速度も速くなる。
結果として演奏も早くなる。

J.S.バッハ イタリア協奏曲 第3楽章 BWV971

Largo

ラールゴ

ゆったりと遅く、広々とした気持ちで

ラルゴは幅広い横の広がりを表す。(雄大な景色だとか空間の広がり。)
長さを表す言葉で、高さ“縦”に対する幅“横”を表す。

ラルゴ=幅が広い→リズムの幅が広い→演奏時間を要する→音楽の流れがたっぷり、ゆったり→テンポが遅くなる。

ショパン ラルゴ 遺作

スポンサーリンク

Allargando

アッラルガント

だんだん遅くしながらだんだん強く(rit. + cres.)

Allargando は Largo のファミリー。
だんだんゆっくり幅を広げていく。
ズボンやスカートの胴回りを広げる事もアッラルガントと言う。

Allargando → A + larg + ando
ここで「A = 意味を強める接頭語」、「larg = Largo」、「ando = 現在進行形(英語:ing)」

J.S.バッハ シャコンヌ ニ短調

語尾の変化について
– issimo
最上級「大変に~」、「最高に~」を表す。
Prestissimo , Fortissimo , Pianissimo
– etto , – ino
縮小を表す。
Larghetto , Allegretto , Andantino
– ando , – endo
現在進行形を表す。英語の -ing と同じ。
Crescendo , Diminuendo , Allargando , Ritardando , Morendo

Lent

レント

ゆるやかに遅く

ラルゴが“幅”を表すのに対し、レントは“速度”と“緩さ”を表す。

ブカブカな服 → ラルゴ
少しゆるい服 → レント

ショパン ノクターン 嬰ハ短調 遺作

Rallentando

ラッレンタンド

だんだんゆるやかに、だんだんレントに

ラッレンタンドは「速度が段階的に遅くなる感覚。」
リタルダンドは「時間が遅れる感覚」

Rallentando = ra + lent(o) + ando
ここで「ra = 意味を強める接頭語」、「lent = レント」、「ando = 現在進行形(英語:ing)」
直訳すると「レントにしていく。」

マスカーニ 間奏曲「カヴァッレリーア・ルスティカーナ」より

スポンサーリンク
あんとんさんち 覚え書き

コメント