ギター教室と言う仕事をしているといろいろな人に出会う。
まれにではあるが外人の生徒さんもいる。
ジュリアンは(写真前左)昨年4月からレッスンを始めた。
日本に来て半年位してからぼくの所にやってきた。
子どものせいか、日本語は上手だったのでコミュニケーションには困らなかった。
(バリバリの三河弁であるが・・・。)
お父さんのテリーが連れてくるのだが、彼もギターが好きで、一緒に弾いていた。
弟のマリウスも歌が上手な子である。
その半年後、9月からお母さんも習いたい、と言うことでギターを始めた。
ジュリアンはエレキギター、お母さんのジョスリンはクラシックが好きなようでクラシックギターでレッスンしていた。
ジュリアンと違い、ジョスリンは日本語が殆ど話せず、僕も英語はさっぱりなので、最初はどうなるかと思ったが、慣れてくると何とかなるもので適当な単語を並べてあとはボディーランゲージでコミュニケーションである。
その家族がカナダへ帰国する。
今週の月曜日が最後のレッスンだった。
ジュリアンは寂しそうであった。
「向こうでも頑張って練習してね。」と言うと、「カナダには先生がいない、先生、カナダに来て。」と言われた。
僕もとても寂しい気持ちになった。
いろんな生徒さんとレッスンしていると「僕みたいな中途半端な先生でいいのだろうか?」と思うことがある。
ジョスリンは別れ際に「You’re Good Teacher.」と言ってくれた。
少し嬉しくなった。
昨晩、僕は家にいなかったのだが、テリーが弾いていたギターを持って来てくれた。
「荷物がいっぱいで持って帰れないので、あなたが使うなり、生徒さんにあげるなり好きなようにしてください。」とギターを置いていってくれた。
お礼も言いたかったので、今朝見送りに行った。
車で成田まで行くのだそうである。
見送りに行くと、いろんな日本の友だちがやってきた。
テリーもジョスリンも日本では英語の先生をしていたので、その生徒さんもやってきた。
彼らといると、なぜだかとても楽しくなる。他の方々も同じ気持ちなのだろう。
とにかく、とても明るいのである。
心が豊かなのだろう、見習わねば・・・。
いつか、カナダへ行ってみたいものである。
○テリーのサイトはこちら。
http://fritzstravelphotos.smugmug.com
いろいろな写真が掲載されていて、とても見応えのあるページです。
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