ピエゾ実験 支持点数による差

いい加減にマイク実験から離れようと思っていたんですが、一点だけとても気になることがありました。

こちらの村田製作所のページを見ていて、黄銅の支持方法によって音量・音質がどう変化するのかとても気になってしまったのです。

で、実験してみました。

ピエゾの支持方法

見づらいかもしれませんが、これはピエゾの端を両面テープで支持しています。
ただし、2点のみです。
DSC_1124.JPG

こちらは4点支持です。
これと、いつものように両面テープで、ピエゾの黄銅部分を全面を貼りつける3種類のデータを録音しました。
DSC_1130.JPG

なお、今回使用した両面テープはニトムズの「はがせる両面テープ 強力固定用 厚手 15mm×2m T3950」と言うものです。

実験方法

で、実験はなるべく定量的にと言うことで、普段レッスンの時に持ち歩いている Bluetooth スピーカーをギターに乗せて、その振動をピエゾで拾うことにしました。
スピーカーはギターのボディーに接する方向に向いています。

なお、スピーカーの音量はミュート状態から「+7」の位置に設定しました。
音を出すスマホの Bluetooth 音量は MAX に設定しています。
DSC_1129.JPG

UA-25EX の入力ゲインはいつも通りこれくらいです。
DSC_1127.JPG

録音データ

以下の3種類を録音しました。

  1. 開放弦の和音とアルペジオ
    僕が弾くので定量という訳にはいかないんですが、一応録音しました。
  2. メトロノームの音
    レッスンなどで使用している「Soundcorset」と言うアプリのメトロノーム音を録音しました。
    Screenshot_2018-07-18-10-38-13.png
  3. 映画「Midnight in Paris」のサントラから「Si Tu Vois Ma Mère」の冒頭約 30 秒。

和音とアルペジオ

ピエゾ支持方法 録音データ
2点
4点
全面

2点支持は特定の音域が強調されている感じですね。
4点と全面支持はそれほど大差なく感じます。
音としては、4点と全面支持が好きですね。
備考:チューニングが甘くてごめんなさい。

メトロノームの音

ピエゾ支持方法 録音データ
2点
4点
全面

2点支持はなんだか残響が乗っている感じですね。
4点支持はオリジナルの音に一番近い感じがします。
全面支持は他と比べると少し音がこもっている感じがします。
気にしていた音量なんですが、2点支持が一番振幅が大きいんです。
(下の方に音量波形の画像があります。)
この周波数では、音量だけを見ると2点支持が大きいんですね。
聴感では音量と言うより音質での差を大きく感じます。

Si Tu Vois Ma Mère

ピエゾ支持方法 録音データ
2点
4点
全面

どれもこれも CD の音には感じませんね、レコードみたいです。
2点支持ではどこかの音が抜けている感じですが、以外と多くの楽器の音が聞こえる気がします。
4点支持→全面支持の順で音がこもっている感じがします。
まろやか・・・と言えるかもしれませんが。
こちらも、音量と言うより音質での差を大きく感じます。

音量波形を見てみる

2018-0718 ピエゾ支持点数による音量変化.png

波形を見てみるとそれぞれ特徴が有りますね。
「和音とアルペジオ」に関しては弾いているときのタッチも違うでしょうからあまり参考にならないかもしれません。

「メトロノームの音」は2点支持が音量としては振幅が大きいんですね。

「Si Tu Vois Ma Mère」に関しては4点支持の振幅が大きいです。

この辺り、やはり録音する音の周波数も関係するんでしょうね。

で、どうするよ

いろいろ試したんですが、ピエゾの製作を考えるとやはり全面支持ですね。
音量としては聴感ではあまり感じない。
ただ、音質はこもった感じになる、クリアーさは望めない。

まぁ、どちらにしてもイコライザー入れますから・・・。

ずっと気になっていたことだったので、実験してよかったです。

あぁ、スッキリ!!

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