弟子たちライブ録画配信について考えた

新型コロナウイルス感染症の影響で、2020年秋から「弟子たちライブ」は録画配信しています。
(ちなみに2020年春は中止)

この春もオミクロン株の感染者が増えており、やはり録画配信にしました。

最初は録画も楽しく感じたんですが、2回目辺りから「なんか違うぞ、これでいいのか?」と思いながら録画していました。

「弟子たちライブ」は何だ?

「弟子たちライブ」は発表会です。
お客さんの前で演奏する体験をして頂こうというのが趣旨なんですね…多分。
お客さんの前で弾くと言う事がどういう事か分かって欲しい、という事なのだろうと思います…多分。

観客ありと録画配信、何が違うのか?

大きな問題はこれなのだと思います。

「もう1回(撮り直し)いいですか。」

もちろん、自分の思いどおりにならなくてもそのまま弾いてくれる生徒さんもいます。
思い通りではないけど、「この辺りかな」と思って一度で終わらせてくれているのだと思います。

それに録画時間は余裕があるので弾き直してもらっても問題はないんです。

観客ありの「弟子たちライブ」本番でも、これがないかと言うとそんな事はないんです。

なのに何でここが引っかかるか考えてみたんですが

  • 観客ありの場合 「もう1回いいですか?」をお客さんの目を気にしながら言っている
  • 録画の場合 スタッフにのみ言っている

これなのではないだろうかと思うんですね。

つまりお客さんがいないんですね、当たり前ですが…。

観客ありでも録画でも生徒さんはもちろん緊張してるんですよ。
でも、その質と言うか、方向と言うか、違うと思うんですね、録画では。

録画だから「もう一度弾いてOKと思えるテイクを残したい」という気持ちも分かるんです。

でも、それなら生徒さん自身で録画すればいいと思います。
その方が生徒さんが納得行くまで録画できますもんね。
気に入った動画が撮れたらデータをもらって編集する、それでいいと思うんですよ。

上にも書きましたが、「弟子たちライブ」はお客さんの前で(ミスなども込みで)演奏を体験するのがメインの目的であると思います。

緊張とかアガる事に関して

「家ではもっとちゃんと弾けるんだけどなぁ…。」とか「本番だとなんで間違えるんだろう?この部分を間違えた事ないのに…。」と言われる方が数名います。

緊張と言うより、アガってしまって記憶が飛んでしまうのでしょうね。
僕が思うに、緊張と言うよりアガってしまうって事は深呼吸などの呼吸法である程度は解決できると思います。
多くの部分は場馴れで解決できる気がします。
ただ、緊張したりアガったりしても音楽が身体に入っていれば、演奏が止まることはない気がします。
中々信じてもらえないんですが、僕も若い頃は相当な上がり症でした。
「もういやだぁ~、ステージ降りたい!!」と思うようなひどい演奏でも止まることはなかったと思います。

ごくごく稀に練習と同じか、少し上手に弾けた感じがする事もあります。
でも大抵はいろんな要因があって、家での練習よりうまく行かないんです。
上手く行っちゃった時はギャンブルで運が良かった時と同じと考えるべきだと思います。
つまり音楽が身体の中に入っていないと…頭で考えながら弾いている内は家での演奏と同じようには弾けないと思います。
子供たちのように「緊張=集中力」となれば話も変わるかもしれませんが。

これらの演奏前・演奏中・演奏後の緊張など気持ちの持ち方が、録画と観客ありでは質が違うと思うんですね。

「弟子たちライブ」録画配信をどうするか?

録画の緊張で弾き直しOKなのであれば、上でも書きましたが生徒さんが自宅などで心ゆくまで弾き直してOKにしたテイクを編集したらいいと思うんです。

ただ、ウィステリアホールなどで「弟子たちライブ」というタイトルで録画する時はお客さんがいるつもりで録画したいんです…。
でもやっぱり録画だもんなぁ、お客さんがいるつもりでって訳にはいかんよなぁ…と思うんです。

こういう事を考えた結果

「弟子たちライブ」の録画配信はやめます

という結論に至りました。

「弟子たちライブ」は楽器店の発表会と違って、それほど沢山の生徒さんが出演する訳ではないので、お客さんが入っても、密になるとは考えにくいです。

秋以降の状況が分からないので何とも言えないんですが、なるべく観客を入れてライブをしたいと思います。
観客を入れられないような状況であれば弟子たちライブは中止です。

ずっとモヤモヤしていて、自分の考え方を整理したかったので文章にしてみました。

上手くまとまらないですが、言葉にしてみて少しだけモヤモヤがなくなった気がします。

録画は?

「弟子たちライブ」の録画配信はやめると書きましたが、生徒の皆さんから「動画を撮って配信したい!!」という要望があれば、それはそれで実施したいと思います。

今回の話はあくまで「弟子たちライブ」が対象です。

なので「こうだいプレゼンツ」のようなイベントとか「たいようプレゼンツ」みたいなショート動画、レッスン時のお楽しみ動画などは、これまで通り皆さんに見ていただいて楽しんでいただければと思います。

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