斎藤明子が出演するというので名古屋・伏見 電気文化会館まで出かけた。
開場10分前くらいに、列になったお客さんの中から「おーい、前の人、もう少し詰めてもらえませんかー。」との声がかかると、同時に開場した。
出演は斎藤明子さん、酒井康雄さん、岩永善信さん。
斎藤明子さんのサイトはこちら。
岩永善信さんのサイトはこちら。
酒井康雄さんはこのページ中に載っています。
プログラム
- <三重奏> 岩永善信 & 酒井康雄 & 斎藤明子
カプリッチョ BWV992 「最愛の兄の旅立ちに寄せて」
作曲 J.S バッハ 編曲 川潟 誠 - アリオーゾ 旅を思いとどまらせようとする友人たちの甘い言葉
- アンダンテ 異境の地で起こり得るさまざまな出来事のいましめ
- アダージッシモ 友人たち皆の嘆き
- 友人たちは事態がどうにもならないと知り別れをつげにやってくる
- 郵便馬車の御者のアリア
- 御者のラッパをまねたフーガ
- <二重奏> 酒井康雄 & 斎藤明子
「10 kleine Duette fur 2 Celli」より
作曲 中村洋子 - 第1曲 チョコチップクッキー
- 第3曲 雪に埋もれた小さな教会
- 第10曲 ドデカフォニックダンス
- <二重奏> 岩永善信 & 斎藤明子
プレリュード、フーガとヴァリエーション Op.18
作曲 C.フランク 編曲 川潟 誠 - <二重奏> 岩永善信 & 酒井康雄
バレー音楽「ロミオとジュリエット」より
作曲 S.プロコフィエフ 編曲 岩永善信 - 街の目覚め
- 百合の花を手にした娘たちの踊り
- モンターギュ家とキャビュレット家
- ― 休憩 ―
- <三重奏> 岩永善信 & 酒井康雄 & 斎藤明子
組曲「展覧会の絵」
作曲 M.ムソルグスキー 編曲 川潟 誠 - ~プロムナード
- こびと
~プロムナード - 古城
~プロムナード - デュイルリー (遊んだ後の口げんか)
- ビドロ (牛車)
~プロムナード - 殻をつけた雛鳥の踊り
- サミュエル・ゴールデンベルクとシュムイレ
- リモージュ 市場 (重大なニュース)
- カタコンブ (ローマ時代の墓)
―”死せる言葉による死者への話しかけ” - 鶏の足の上の小屋 (バーバ・ヤバー)
- キエフの大門
- アンコール <三重奏> 岩永善信 & 酒井康雄 & 斎藤明子
歌劇「カルメン」より ハバネラ
作曲 ジョルジュ・ビゼー
とても余裕のある演奏で、素敵でした。
ジェントルマンの雰囲気を醸し出す酒井さん、やんちゃっぽいイメージのある岩永さん、ステージの上では少女のような集中力オーラを放つ美しい明子さん、三人が演奏しているのを見ているだけでも楽しかった。
特に岩永さんは、演奏に体を揺らし、とてもノって弾いている感じ。
たまに、「シュー。」と息を吐いていました。
格闘技好きの僕は岩永さんが、打撃系の格闘家に見えました。
(踊りたくなるような曲ならいいのですが、静かな曲では少し控えた方がよいのでは・・・なんてゴメンナサイ。)
曲によって、変速調弦ている時のお三人も様子が違って、興味深かったです。
岩永さんは「ただいま調弦中~♪ ちょっと待ってねー。」という感じ。
ライブハウスでの演奏が僕は岩永さんのようなタイプの方はとても好き。
ギター演奏や音楽の幅広さではとても手が届きませんが、仲良くなれそうな気が・・・。
酒井さんは、いかにも御大という感じ。
「ただいま調弦中でございます。しばらくお待ち下さい。」といっているような感じで、静かに丁寧に調弦していました。
斎藤明子さんはすごかったです。
ペグに手をかけたと思ったら、あっという間に調弦し演奏開始を待っています。
ほんとに一瞬。
多分確認しているのでしょうけれど、それをこちらが確認できないほど素早い。
調弦時も集中している感じ。
10弦ギターを聞くのは、初めてでした。
その響きを感じるためにソロも聴かせて欲しかったです。
どの曲も中途半端に知っている程度ですが、斎藤明子さんのアナリーゼの先生である中村洋子さんの曲はとても面白かったです。
ぜひ、CD を買わないといけない・・・。
中村洋子さんのブログサイトはこちらです
演奏はとても良かったのですが、僕はほとんど上を向いて聴いていました。
僕は8列目で聞いていたのですが、明子さんの譜面台がギターを隠してしまうので、その響きが譜面台で遮られていた気がします。直接放出された音と、譜面台に反射した音がこちらにとどくのをキレイに聴くのにちょうど天井を眺めるくらいの位置がちょうど良かったです。
これに関しては、岩永さんも同様です。
岩永さんも譜面台でボディが隠れていて、かつ下手(しもて)を向いて弾かれていたので聴きにくい部分がありました。
合奏なのでこの辺りは客席のポジションによって聴き方が変わるような気がします。
酒井さんは譜面台が相当下の方にあって、ボディがちょうど僕の方を向いていたので、こういったことは感じませんでした。
こんどは、もう少し後方の席で聴いてみたい気もしました。
(音量、どうなんだろ? いろいろ考えると、やはり PA を使うほうがよいのでは・・・と無理を承知でつぶやいてみる。)
休憩中に購入しましたぁ、ずっと読みたかった「軽井沢 八風(はっぷう)の里便り」。
文は斎藤明子さん、絵は明子さんのお父さんである斎藤融(とおる)さん。
Amazon でしか購入ルートがなかったんですが、「こういう本は本屋さんで買いたいなぁ・・・。」と思っていて、ずっと買えずにいました。
コンサート前日、明子さんに Twiter で「「軽井沢 八風の里便り」を会場で販売…なんてのはないんでしょうか?大好きな本はどうしてもAmazonで買う気になれなくて。」と問いかけると「やります!」との返事を頂いていたので楽しみにしていました。
まだ、パラパラとしか見ていませんが、とても素敵な本です。
コンサート終了後、明子さんにサインまでして頂き、とても幸せな気分。
妻がサインをもらう際、「すごくキレイでした。」と明子さんに話しかける。
「ありがとうございます。」とお返事を頂く。
もうちょいと気の利いたことを言えないものか・・・と思いながら、多分僕がお話ししても同様のことしか言えないだろう・・・と思ってしまう。
いや、ギターの音が好きなんですよ、元々は・・・。
とにかぁく、とてもいい本なのですよ。
みなさん、読んでみて下さいね。
TapTap で販売して貰えないものかと・・・企んでみる。
コンサート案内などいっぱいのチラシの中に「中部日本アマチュアギターコンクール」のチラシ発見!!
僕の生徒さんが出るのですよ。
K松君、がんばってねー!!
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