今日はピエゾに関していろいろ試しました。
相変わらず不器用です。(泣)
以前から、ライブなどで「ピエゾは f で弾く個所のアタックが強い箇所ではプラスチックみたいな音がするんだなぁ…。」と思い、コンデンサーとミックスしていました。
と言ってもアマゾンで買った「Andoer 3-バンド アコースティックギター 音孔 アンプ EQイコライザー プリアンプ ピエゾ・ピックアップ チューナー」というものですが、コンデンサーマイクは高音がシャリシャリなんです。
ライブに来てくれた生徒さんが「教室で聞く音の響きがないねぇ。何とかならんの?」と指摘してくれました。
で、昨日も書いたようにいろいろ試していたわけですが、どうも上手く行かず。
ハウるんですよ、録音はいい感じだと思うんですけど。
で、以前から拝見していた酒井 誠さんや DEOEMON のサイトにある記事を参考にさせていただき、ピエゾで何とかならないかと実験してみました。
酒井さんのサイトはこちらです。
酒井 誠・ギタリスト
ピックアップに関してはこちらに記載されています。
TSピックアップ取付情報 | 酒井 誠・ギタリスト
DEOEMON さんのサイトはこちらです。
FIND the ストローク DEOEMON
[ad]
圧電素子
今回使った圧電素子は秋月電子通商の「圧電サウンダ 7BB-27-4L0」というもの。
以下、当該ページからの引用です。
村田製作所の圧音スピーカー(圧電サウンダ・圧電振動部品)です。交流電圧をかけることで音が鳴ります。電圧駆動のため低消費電力です。
■主な仕様
- 共振周波数:4.6±0.5kHz
- 共振抵抗:300Ω以下
- 静電容量:20nF±30%(1kHz)
- 直径:27mm
- 厚み:0.54mm
- 金属板材質:黄銅板
- リード線:AWG32、全長50mm
[ad]
ピエゾをカットしてみた
まず、お二人ともピエゾをカットされていました。
酒井さんの以下のページにはその理由として「丸いままですと固有振動が生じ耳障りな高音が出ますので、」とあります。
TSピックアップ・システムの製作工程
「これが僕の嫌いな音なのかなぁ?」と思い、真似させていただいたわけです。
DEOEMON さんも同様の理由かどうか分かりませんが、カットしています。
ただ、酒井さんは黄銅部分のみカットされていて、DEOEMON さんは「セラミック部分までカットしなければ充分な効果は得られません。」と言う違いがあります。
DEOEMON さんの記事はこちら
DEOクリアPU増産中: FIND the ストローク DEOEMON
酒井さんのように黄銅部分をカットしてみました。
こちらは、手元にあったはさみで何とか切れました。
形がおかしいのは僕が不器用なせいです。(泣)
次に DEOEMON さんのようにセラミックを含めて切ってみました。
まずは、カッターで切り込みを入れてはさみで切ろうと思いました。
こんな感じで何とか切れました。
もうひとつ、幅の狭いものを実験したかったのですが…。
あらら、しっぱいですね。
セラミック部分がガリガリになっちゃいました。
ダイソーで工具をかった
用事があったので、ついでにダイソーに行ってやすりとはさみを買ってきました。
やすりでセラミックを削ればきれいに切れるかと思ったんですが、まっすぐヤスれないんです、不器用なんで。
で、仕方ないんでカッターとはさみで再挑戦。
はさみが新しかったせいか園芸用でのこぎりみたいな歯がついていたせいか、何とかなりました。
もしかしたら、カッターの刃が古くて上手く切れていなかったのかも?
まっ、とりあえずよかったと言う事で…。
こんな感じで切れました。
取りあえず完成!!
左から①②③④と番号を付けて実験しました。
直径は、以下の通りです。
- ① が 27mm
- ② が 20mm
- ③ が 12~13mmくらい。
- ④ が 7mm くらい。
配線して、黄銅下部に両面テープを付けました。
両面テープはやはりダイソーで買った両面テープ。
下の写真の左側のやつです。
ギターに直接貼り付けるのは気が引けたので、ギターには写真右の養生テープを貼っておきました。
こんな感じで録音しました。(④の写真は撮り忘れました。)
録音した
パソコンに UA-25EX をつないで録音しました。
UA-25EX のゲインはこの位置固定です。
カットしたピエゾで当然音量差が出ると思ったのですが、とりあえずゲインは固定で録音しました。
但し、④に関してはあまりにも音量が小さかったので、この位置でも録音しました。
ストラム ハ長調のカデンツ
使用ピエゾ | 録音データ |
---|---|
入力ゲインアップ |
まず、ある程度予想はしていましたが、① → ④に向かって音量がなくなっていきますね。
③に関してはなんだかよく分からない音ですね。
④はやはり固い音ですね。
①と②を比べても②の方が原音に近い気もするんですが、音量が下がってそう聴こえるだけなのかも…という感じもします。
どちらにしても、ピエゾを貼る位置も大して考慮していないので、それぞれの形で都合のいい貼り付け場所があるのかもしれませんが。
アルペジオ 「風の間奏曲」より 作曲:佐藤弘和
使用ピエゾ | 録音データ |
---|---|
入力ゲインアップ |
ここでもやはり①か②なのでしょうけれど「う~ん、よくわかんない。」って感じです。
ハーモニクス 「ひとりごと」より 作曲:佐藤弘和
使用ピエゾ | 録音データ |
---|---|
入力ゲインアップ |
ここも①と②はふくらみのある音に感じます。
でも、④のボリューム補正をするとハーモニクスがすごく強調されますね。
ハーモニクスが苦手な方は、これをどこかにつけるといいかも…です。
タンボーラ 「シンプルソング No.6」より 作曲:佐藤弘和
コンデンサーマイクではすごく困った「タンボーラ」。
ピエゾはどれもこれも弦の音は聞こえますね。
でも通常の音は…やっぱりピエゾっぽいですね。
ただ、ちょっとだけ思ったんですが、④に関して、これはこれで結構高域強調したい方は使えるかもしれませんね。
音をとんがらせたい時にはいいかも知れません。
あっ、でも音量が少ないですけど。
使用ピエゾ | 録音データ |
---|---|
入力ゲインアップ |
バルトークピチカート 「アッシャーワルツ」より 作曲:ニキータ・コシュキン
使用ピエゾ | 録音データ |
---|---|
入力ゲインアップ |
バルトークピチカートはクリップノイズが気になったので、思い切り弾けていません。
やはり通常の使い方なら①とか②ですかね。
ハイポジションの音 「Los Caujaritos」より 作曲:Ignacio “Indio” Figueredo
使用ピエゾ | 録音データ |
---|---|
入力ゲインアップ |
この辺りのハイポジションで①と②の差が出るかと思ったんですが、今一つ分かりません。
もっと長く弾かないといけなかったですかね。
「カヴァティーナ」 作曲:スタンリー・マイヤーズ
使用ピエゾ | 録音データ |
---|---|
入力ゲインアップ |
これも今一つ、①と②の差が…あるようなないような。
ただ、③と④はちょっと残念ですね。
[ad]
ピエゾを貼る両面テープの粘着度合いで音が変わるか?
実験していて気づいたのは、ピエゾの両面テープの粘着度合いでも音が変わる事です。
③のピエゾマイクをギターに貼る時に、粘着力が強く上手く貼れなかったので二の腕に何度か貼りつけたんです。
そうすると粘着度合いが落ちるので貼り付けるときに指から離れやすくなり、思った場所に貼り付けやすくなるんです。
で、弾いていたら、ケーブルが短いせいもあったのか、ピエゾがギターから外れたんです。
それなりに貼り付いてはいたので、再度貼り付けて録音を続けたのですが、ここで「うん、待てよ。この粘着度合いで音が変わるかな?」と思い立ち、録音を一度終えてから、再度③のピエゾで録音しました。
上に掲載している③の音は粘着度合いが強いものです。
粘着度合いが弱かったものも録音していたので掲載してみます。
曲 | 粘着強い |
---|---|
粘着弱い | |
ストラム | |
アルペジオ | |
ハーモニクス | |
タンボーラ | |
バルトークピチカート | |
ハイポジション | |
カヴァティーナ | |
ゲインなどは全く同一なんですが、これだけ音に変化があるんですね。
びっくりです。
もう、どうしていいんだかわかりません。
とりあえずこんな感じで今日の実験は終わりました。
まぁ、シールド対策もピエゾの筐体に当たるものも付けずに実験したので、今日の所は「いろいろと差があった。」と言う事がわかっただけでも為になりました。
まだまだ続く…なんてこればっかやってるとギターの練習が…出来んくなる。
ダメじゃん…。
ピエゾ研究している方々ってすごいわぁ。
コメントを残す