今日もシネマイーラで、映画。
今日の映画は「おじいさんと草原の小学校」。
出かけにゴタゴタして、間に合わないかと思ったが、何とかぎりぎりセーフ。
おじいさんが小学校で学ぶ、のんびりした映画化と思ったが、時代を描いた映画でまた泣けてしまった。
キャスト
ジェーン・オビンチェ ナオミ・ハリス
キマニ・ナンガ・マルゲ オリヴァー・リトンド
チャールズ・オビンチュ トニー・キゴロギ
アルフレッド先生 アルフレッド・ムニュア
エリザベス先生 ショキ・モガパ
ミスター・キプルト ヴジー・クネーネ
アグネス アグネス・シマロイ
カマウ・チェゲ カマウ・ムバヤ
マルゲの妻 エミリー・ニョキ
マルゲ(青年時代) ルワンダー・ジャワー
DJマシャ ダニエル・ヌダンブキ
アフリカ大陸にあるケニア共和国。
独立を勝ち取り、イギリスの植民地支配から解放されて39年。
2003年、ついに政府が無償教育制度をスタートした。
田舎の小学校の前に押し掛ける何百人もの子供たち。
その中にはただ一人、84歳の老人の姿もあった。
彼の名はマルゲ(オリヴァー・リトンド)。
今まで教育を受ける機会がなかったマルゲは、“文字を読みたい”という一心から何キロもの道のりを学校まで歩いて来たのだ。
とはいえ、老人であるマルゲが小学校に通うことは認められない。
周囲の人々にからかわれながらも通い続け、門前払いされる日々を繰り返す。
やがてその情熱に突き動かされた校長のジェーン(ナオミ・ハリス)は、周囲の反対を押し切って彼の入学を認める。
子供たちに混じって、初めて学ぶことの楽しさを知るマルゲ。
ジェーンも次第に彼の良き理解者となってゆく。
とはいえ、彼の毎日は楽しさだけに彩られたものではなかった。
50年前の悪夢が毎夜、彼を苦しめ続けていたのだ。
独立戦争の兵士として闘う中で、愛する妻子や仲間を目の前で虐殺され、強制収容所で拷問を受けた日々・・・。
過去に打ち勝つため、未来を変えるため、マルゲは勉強を続ける。
その情熱は、歴史を知らない幼い級友たち、そして政府までをも動かしてゆく。
この映画のモデルとなった実際のキマニ・ナンガ・マルゲさん。
私にとって,自由とは学校に行き学ぶこと。
私はもっと学びたい。
キマニ・マルゲさんは(1920-2009)実際に存在した人物。
一度も教育の機会も持たないまま、イギリスからの独立を目標に掲げ、1963年のケニア独立までマウマウ団の戦士として闘う。
2003年、ケニア政府の小学校無料化の知らせを受け、悲願だった小学校入学を果たす。
その話題はBBCニュースを始め世界各国のメディアに取り上げられ、「最高齢小学生」として2004年にギネスにも認定された。
大統領選に絡んだ暴動で家を焼かれ、テント生活を余儀なくされた際も,毎日4キロの道のりを歩いて学校へ通い続け、2005年には優秀な生徒として主席に選ばれる。
また、同年9月、今なお1億人以上の学校へ通えない子供たちのため、国連の国際議会でもスピーチ。
2009年8月14日に胃がんにより死去。
息を引き取る瞬間まで、獣医の夢、そして自分のように待たされることなく誰もが教育を受けられる世界をあきらめず、勉強を続けていた。
お話はケニアの物語。
KKKの様な集団も出てくるコワイ場面があった。
のんびりした映画を想像していたが、そうではなかった。
見入ってしまった。
いろんなシーンで泣けてきたが、やはり最後のシーン。
マルゲが「難しくて読めない。」と大統領府からの手紙をジェーン先生に「読んで欲しい。」とお願いする。
それをアルフレッド先生が読む場面。
涙があふれてしまった。
いろんな人、特に若い人には観て欲しい映画だなぁ、と思った。
マルゲさんに関しては「Kimani Maruge」で検索するといっぱい資料が出てくる。
Youtube でも動画をたくさん観ることが出来る。
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