「浜松ギター鑑賞友の会」が主催するギターコンサートへ出かける。
今日のリサイタルは鈴木大介さん。
昨年末にこの情報を知り、「絶対行くぞ!!」と決めていた。
期待通り、すごく美しい音色でいろんな曲を聴かせてくれました。
久しぶりに「練習せねば・・・するぞー!!」と思わせて頂けるリサイタルを聴かせて頂きました。
プログラム
- 武満 徹 エキノクス
- J.S.バッハ 組曲イ短調 BWV1008
- モーリス・ラヴェル~ディアンス編曲 亡き王女のためのパヴァーヌ
- 西村 朗 玉響(たまゆら)
- ———————— 休憩 ————————
- ジャン・フランセ パッサカリア
- ピアソラ~S.アサド・編
- ———————– encore ———————–
- I.アルベニス グラナダ
- 武満 徹 ワルツ 映画「他人の顔」より
- I.アルベニス カディス
鈴木大介さんの演奏を初めて聴いたのは、もう10年以上前のことだろう。
武満徹さんにすごく興味があった頃だと思う。
現代曲というのはとても苦手で、「何だかよく分からない。」と思っていた。
一番好きなジョン・ウィリアムスの演奏を聴いても「???」状態だった。
そんなときにラジオからギターで演奏される現代曲が流れてきた。
「おっ、なんか・・・もしかして、この曲はこう感じればよいのか?」と漠然と思った。
「演奏は鈴木大介さんでした。」
その時は、「そんな人がいるのかぁ。」と思ったくらいだった。
その後、大介さんがいろんな本で「作曲家の武満徹から『今までに聴いたことがないようなギタリスト』と評された。」と言うことを知る。
そして、「カタロニア賛歌~鳥のうた/禁じられた遊び~」を聴く。
ビックリである、日本にもすごいクラシックギタリストがいた、と感動であった。
それまで、日本人のクラシックギタリストと言えば斎藤明子さんしか興味がなかった。
それなりにいろんな人を見たり聴いたりしたけれど・・・。
感性が鈍いのか、それともカテゴリーが違うのか、聴いていてハートをグサッと打ち抜かれる感じがなかったのですよ。
なので能動的に聴いていなかったというのが本当のところです。
もちろん、今はいますよ、日本人ですごくいいと思うクラシックのギタリスト。
それから、大介さんに興味を持ってはみたものの、なかなかお会いする機会はなく・・・。
TapTap卓球部で遊んでいる時にNHK-FM「気ままにクラシック」でお声を聞かせて頂く程度で・・・。
初めて大介さんの演奏を間近で聴いたのは、2009年9月10日(木)自分の住んでる豊橋の「ライフポートとよはし」で、この時は荘村清さん、大萩康二さん、村治奏一さんとの四重奏などを聴かせてくれた。
ここでも、大介さんはもちろん、大萩さん、村治さんとも「なんだ、日本人のクラシックギタリスト、すごいじゃないか!!」と思わせる演奏を聴かせて頂いた。
そして、やはり2009年10月30日と31日、僕の一番好きなギタリスト、ジョン・ウィリアムスが東京に来た時に、会場内(すみだトリフォニーホール)で大介さんを見かける。
この時、大介さんは「アコースティック・ギター・マガジン」の取材でジョンにインタビューしている。
「うらやましい!!」と思う反面、「大介さんしかいないよなぁ・・・。」と思いながら記事を読んだ記憶がある。
インタビューの内容も写真も某クラシックギター専門誌より良かった気がする。
クラシックギター界って、何だか固いというか、狭苦しいというか・・・そんな気がしていたんだよねぇ。
今はそんな風に思ってないですよ。。。(^_^;)
その後は、ブログやツイッターなどで大介さんを追っかける。
そして、映画「一枚のハガキ」で、大介さんを観る、聴く。
これも感動しましたよ。
兵隊役でギターを弾く大介さん、はまってました。
この辺りのいきさつは大介さんのブログに詳しく掲載されています。
あと、大介さんはクラシック以外のお仕事もされているので、TapTap にパリャーソが来た時に賢作さんにお話を伺いました。
賢作さんは「大ちゃんはすごい!!うまいし、とてもいいヤツだよ。」と大介さんを絶賛していました。
「ジャスの演奏家からもこんな評価される鈴木大介と言う人は本当にすごいんだろうなぁ・・・。」と思いました。
そして、本日のリサイタル。
いやぁ、すごかったですよ。
MCで楽曲や作曲者の解説をして下さり、とても為になりました。
なにより「ライブ」と言う言葉を使っていたのがとても身近に感じました。
本日演奏された中で、あまり知らなかった以下の曲は、大介さんのブログに解説があります。
- 西村 朗さん 玉響(たまゆら) ―――― 「玉響(たまゆら)」、来る
- ジャン・フランセ パッサカリア ―――― ギターのフランセ
ジャン・フランセの曲紹介をする時に、「音楽を絵にたとえると、メロディーは輪郭などで、和声というのは色彩だと思うんですよ。」と言うことをお話しされていました。
なるほど、そう思うと難解と感じる曲も楽しめるかも・・・なんて単純に感動してしまいました。
アンコールの武満徹作「ワルツ」は本当に嬉しかったですよ、もう涙出そうなくらい。。(ToT)
実を言えば前日に Facebook で大介さんに友達承認して頂き、あつかましくも「できれば、武満さんの『三月のうた』や『ワルツ』など、大介さん編の曲も聴きたい・・・などとここから激リクしてみます。」なんて書き込んでしまったのである。
大介さんが公演で「ワルツ」をよく弾くことは雑誌で知っていたのですが、リクエストに応えてくれた様な気がして、舞い上がってしまいましたよ。
となりにいた生徒さんを巻き込んで体揺らしてノッてしまいました。
公演終了後にサイン会があることを知っていたので、開演前に一枚購入しました。
老眼なのでどんな曲が入っているかも確認しないまま、とりあえず「武満徹 ギター作品集成」を購入。
サイン会でも、大介さんはひとりひとりのお客様たちと気さくにお話をされていました。
お客さんが一言話せば三言くらい返ってくるような「お話好き」の印象、想像通りの人でした。
僕は ChieTap さんと一緒に並んでサインを頂きました。
以下、会話録。
あ「武満さんのワルツ、最高でしたぁ。」
大「あっ、中島さんですか?」
あ「そうです、(ワルツ弾いてくれて)ありがとうございました。」(分かってくれていた、超ウレシイ!!)
あ「あの曲は譜面化されてないんですか?」
大「そうなんですよ、イベント時のプレゼントなどで渡したりすることはあるんですけど。」
続いて ChieTap さんがサインを頂く。
ここで打ち合わせ通り・・・
あ、ChieTap「僕たち、谷川賢作さんとまぶダチなんですぅ!!」
大「えっ、Facebook で賢作さんとつながってるのは知ってたんですけど、そうなんですかぁ。」
賢作さんスミマセン、お名前拝借しました。。m(_ _)m
「ワルツ」の譜面が販売されていないことを知り、
あ「それじゃ、耳コピしかないですねぇ。」
大「キネマ楽園Ⅱに入っています。」
と教えて頂いたので、
「キネマ楽園Ⅱ」を追加で購入。
再度サイン会の列に並ぶ。
この時、サイン会の時間は押していたようで、主催の肩は腕を回して「巻いてぇ。」の表情。
されど大介さんは、お客さんと話す話す。
やっと2巡目が回ってきて、
大「お手間かけましてスミマセン。」
あ「いえいえ、そういえば大介さん映画良かったですねぇ・・・。」
と今度は「一枚のハガキ」と大介さんの体重について話し出してしまう。
2009年に大介さんをお見受けした時のことを話すと、
大「あの時が体重マックスだったんですよ。」
あ「でも、映画でおやせになって、今日も維持されてますよね。」
大「いえ、また太っちゃったんです。」
そんな風には見えなかったですよ。
今度は「影を慕いて」も聴きたいです。
リサイタルで大介さんが「影を慕いて」を弾くこと、僕はすごく意味のあることだと思いますよ。
そして、折角なのでまたまたあつかましくも
あ「大介さん、写真いいですか?」
大「いいですよ、どうぞ。」
大介さんと同じフレームに収まっちゃいましたぁ、ウレシイ!!
これで、僕も少しはギターうまくなるかなぁ。
いつもの事ながら、コンサートレポートと言うより、コンサート後レポートだなぁ。
まっいいか。
大介さん、とても素敵な音楽をありがとうございました。
これからも、いろんな音楽を聴かせて下さいね。
コメントを残す