今日は、朝からいい天気、しかも暖かい。
絶好の映画日より??
今日もシネマイーラで映画を観る。
今日の映画は「ミケランジェロの暗号」。
スタッフ<br />
監督 ヴォルフガング・ムルンベルガー
脚本 パウル・ヘンゲ
原作 パウル・ヘンゲ
プロデューサー ヨーゼフ・アイヒホルツァー
作品データ
原題 MY BEST ENEMY
製作年 2010年
製作国 オーストリア
配給 クロックワークス
上映時間 106分
キャスト
ヴィクトル・カウフマン モーリッツ・ブライブトロイ
ルディ・スメカル ゲオルク・フリードリヒ
レナ ウーズラ・シュトラウス
ウーヴェ・ボーム
ハンナ・カウフマン マルト・ケラー
ジェイコブ・カウフマン ウド・ザメル
メラーブ・ニニッゼ
ライナー・ボック
マイヤー中佐 カール・フィッシャー
クリストフ・ルーザー
セルゲ・ファルク
1938年。
ユダヤ人画商一族・カウフマン家は、ムッソリーニも欲するほどの国宝級の代物・ミケランジェロの絵を密かに所有していた。
ある日、一家の息子ヴィクトル(モーリッツ・ブライブトロイ)は、親友ルディ(ゲオルク・フリードリヒ)に絵の在りかを教えてしまう。
ナチスに傾斜していたルディは、軍で昇進するためにそれを密告、一家は絵を奪われ収容所へと送られる。
一方、ナチスは絵を取引の材料にイタリアと優位な条約を結ぼうとするが、奪った絵が贋作であることが発覚。
本物の絵をどこかに隠した一家の父はすでに収容所で死亡、だが彼は息子に謎のメッセージを残していた。
ヴィクトルは絵の在りかも分からぬまま、母の命を救うためナチスを相手に危険な駆け引きに出る。
彼の作戦は成功するのか。
そしてミケランジェロの絵はどこにあるのか・・・。
この種の映画にしては、スカッとするようなエンディング。
暴力的なシーンはあるが、ユダヤ人がそれほど悲劇的に描かれていない。
なので、どういうスタンスで観たらよいのか戸惑ったが、公式サイトでのヴォルフガング・ムルンベルガー監督のインタビューを読めば、素直にスカッとすればよいようだ。
――人々が想像する、「迫害を受けるユダヤ人」的な立ち振る舞いを,ヴィクトル・カウフマンはしませんね。
この時代を舞台にした映画は、いつもユダヤ人は犠牲者として描かれていた。
それにうんざりしていると語ったユダヤ人もいたんだ。
でも成立させるのは簡単じゃなかった。
そこにクエンティン・タランティーノの『イングロリアス・バスターズ』が出てきた。
違う描かれ方も可能なのだと、観客が次第に理解していくのが感じられた。
「ミケランジェロの暗号」では、強制収容所に収容されているユダヤ人は犠牲者ではなくて、ヒーローだ。
そしてヴィクトルはアドルフ・ヒトラーの時代を巧に生き延びる。
今日の映画は妻も「スカッとした、言い終わり方だったね。」とご満悦のようでした。
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