少年と自転車 (ベルギー・フランス・イタリア LE GAMIN AU VELO)

今日もシネマイーラへ。
今日の映画は少年と自転車
期待していた通り、とても良い映画だった。

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スタッフ
監督 ジャン=ピエール・ダルデンヌ 、 リュック・ダルデンヌ
製作総指揮 デルフィーヌ・トムソン
製作 ジャン=ピエール・ダルデンヌ 、 リュック・ダルデンヌ 、 ドゥニ・フレイ
共同製作 アルレット・ジルベルベルグ 、 ベルナデット・ムニエ 、 アンドレ・ミショット 、 ステファノ・マセンツィ
製作補 アンドレア・オッチピンティ
撮影監督 アラン・マルコァン
美術 イゴール・ガブリエル
音響 ブノワ・ド・クレルク
編集 マリー=エレーヌ・ドゾ
衣裳デザイン マイラ・ラマダン・レヴィ
メイク ナタリー・タバロ=ヴュイーユ
製作主任 トマ・アファンダリ
助監督 キャロリーヌ・タンブール
スチール クリスティーヌ・プレニュス
字幕 松岡葉子

作品データ
原題 LE GAMIN AU VELO
製作年 2011年
製作国 ベルギー=フランス=イタリア
配給 ビターズ・エンド
上映時間 87分

キャスト
サマンサ セシル・ド・フランス
シリル トマ・ドレ
シリルの父 ジェレミー・レニエ
書店の店主 ファプリツィオ・ロンジョーネ
ウェス エゴン・ディ・マテオ
居酒屋の主人 オリヴィエ・グルメ

シリル(トマ・ドレ)は、もうすぐ12歳になる少年。
彼の願いは、自分を児童養護施設へ預けた父親(ジェレミー・レニエ)を見つけ出し、再び一緒に暮らすこと。
電話が繋がらない父を捜すため、学校へ行くふりをして父と暮らしていた団地へと向かうが、呼び鈴を押しても誰も出ない。
探しにきた学校の先生から逃れようとして入った診療所で、美容院を経営する女性サマンサ(セシル・ドゥ・フランス)にしがみつくシリル。
“パパが買ってくれた自転車があるはずだ!”と言い張るが、部屋を開けるともぬけの殻。
ある日、シリルのもとをサマンサが訪ねてくる。
シリルの話を聞いて自転車を探し出し、持っていた人から買い取ってくれたのだ。
“乗っていたそいつが盗んだんだ!”と憤るシリル。
サマンサに週末だけ里親になってもらうことを頼み込み、一緒に過ごしながら、父親の行方を捜し始める。
自転車の売り主はガソリンスタンドにあった“自転車を売る”という貼り紙を見て、手に入れたという。
大切にしていた自転車を売ったのは父親だったのだ。
貼り紙から住所を探し出し、ようやく父親と再会するシリル。
父親は“お金がなくて迎えに行けない”と弁明する一方で、密かにサマンサに“重荷なんだ。
会いたくないと伝えてくれ”と頼む。
しかし、サマンサは、自分で告げるよう父親に言う。
“もう会いに来るな”との言葉を残して、扉を閉める父親。
これをきっかけに、サマンサはそれまで以上に真摯にシリルと向き合い始める。
恋人との間に軋轢が生まれるほどに、彼女はシリルを大切に思い始めていた。
どうしようもなく傷ついた心を抱えるシリル。
ふたりの心は徐々に近付いていくかに見えた。
けれど、ふとしたことで知り合った青年との関係が、シリルを窮地に追い込む・・・。

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この映画はダルデンヌ監督が日本で聞いた話が元になっているのだそうだ。
主役の少年シリルの父に求める気持ちがすごく伝わってきた。
すごい子役である。

当たり前であるが、「子どもには親が必要なのだなぁ。」と感じる。
と同時に「子どもは親を選べないんだなぁ。」とも思う。

僕自身も母子家庭だったので、子どもの頃、親に対して他の子と違うものを求めていた部分があったと思う。
幸い、我が母は女手一つでも、頑張って僕たちを育ててくれたが。
親に恵まれない子どももいるのであると思う。
(昨日のニュースでもとんでもない親の事が報道されていた。)
サマンサのような女性がいれば、サマンサがいるような施設があれば、問題が解決するだろうか?
映画の中での結末は、それはそれでよいと思うのだが・・・。
親は、どんな親でも親なのではないか。
周囲の人が「不憫な子だねぇ。」と思っても、その子にとってはやはり親なのではないか。
だから、立派でなくても親でいなくては・・・と少しだけ思った。


今日の映画の終わり方をみて、また奥さんが「あの終わり方は・・・。」と言い出すかと思ったら、「うん、今日の終わり方は良かった。」と意外な発言。
「帰るところさえあれば、どんな事も我慢してがんばれるって事だよ。」と。

う~ん、僕はそういう見方ができなかった。
今日はちょっとやられた感である。


映画の前半で主人公の少年の「シリル」と言う名前を聞き、K-1 で活躍していた「シリル・アビディ」を思い出してしまった。
両者ともやんちゃだしね。
映画途中に不謹慎ながら「最近、格闘技見てないなぁ・・・。」などと思ってしまったのです。

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