2月4日、師匠であるとしなりさんからメールが入った。
昔からお世話になっている、「アンクルトム」が2014年2月23日に閉店するというのである。
トムのマスターには本当に色々お世話になった。
「いつでもそこにある、いつでも行ける。」と思いながら、なかなか行けていなかった。
まだ、トムがしまっちゃうなんて信じられない。
昨日のマスターの歌声。 必ず歌っていた「コットンフィールズ」。
トキオさんのMCと声援(ヤジばっかだが)が楽しいグラスビート。
トキオさんとはいつも下ネタばかり話してたなぁ・・・。
名古屋のあの人、FMのあの人、歌うたいのあの人、ベーシスト、ギタリストなどなど、いろんな人がやってきた。
マスターの歌はいつもと変わらない。
角張った英語なのだなぁ・・・。
コードもいつも通り3つか4つ。
地元のミュージシャンもみんな酔っ払ってる、あの頃のままだ。
豊橋のミュージシャンでトムを知らない人はいないだろう。
マスターが閉店のご挨拶。
いつも通りボケを入れながら少しだけまじめに・・・。
本当にトムがしまっちゃうなんて信じられないよ。
僕が初めてトムに言ったのはかれこれ30年前。
マスターはホントに物知りで行動的。
豊橋落語天狗連でも大活躍していた。
鳥の写真を撮るのもとても上手だった。
デザインの仕事もしていた。
もちろん、歌も歌っていた。
僕はカメラを作る仕事をしてたから、色々話したなぁ。
「おまえは、カメラは詳しいのに何でそんな写真しか撮れんだぁ。」
よく言われたなぁ。
一緒に鳥の写真を撮りにも行ったなぁ。
葦毛湿原にマスターが仕掛けたテントを借りて「ルリビタキ」撮ったなぁ。
昔は、やることがなくてもトムに行けば必ず誰かがいた。
いつも飲んだくれては帰っていた。
閉店まで居座って、マスターとラーメン食べに行ったりもした。
マスターがお店にいない時期も2度ほどあったなぁ。
マスターが戻ってきた時には、みんなで集まったなぁ。
マスターは飲酒運転できないから、何度か送って帰ったなぁ。
アウトドアが流行っていた時、毎週のようにどこかでテントを張って遊んでた。
マスターも店が終わるとやって来たなぁ。
P.P.M のコピーバンド「GNP」でも歌わせてもらったなぁ。
マスターともバンド組んで弾いたなぁ。
「ノースウィンド」いい曲だった。
奥さんと知り合ったのもトムだった。
「あの娘はいいこだから・・・。」とマスターが勧めてくれたなぁ。
結婚式にも来てくれたなぁ。
写真を撮ってくれたなぁ。
二次会はもちろんトム。
トムで結婚式の二次会やる友達多かったなぁ。
自分が鬱だった時にも何故か出かけてたなぁ。
金ちゃんの「スイッチ切っちゃうぞ」を聴いてスイッチ切っちゃったなぁ。
次の仕事を考えていた時、マスターには「あんたはちゃんと働きんよ。」とクールに諭されたなぁ。
トムが大橋通りから神明町に引っ越すと聞かされた時も驚いたなぁ。
それから、なかなか行けていなかった。
2年前くらいにコンドーさんたちと新年会をした。
「やっぱりトムがいいなぁ。」と思った。
そんなトムが閉店してしまう、こんな悲しい話はない。
土曜日のレッスン帰りにもっと寄れば良かった。
昨日はきっと混むだろうと言うことで8日にコンドーさんたちと出かけた。
マスターの病気のことを聞くのが怖くて、いつも通りのおバカな話をしてとても楽しかった。
(病気のことはコンドーさんが聞いてくれていた。)
マスターに元気になってもらって、「どこかで飲もうよ。」と話していた。
あとで知ったのだが、オズさんもトムの常連で、今後のことはオズさん経由でも情報が入ってきそうだ。
少し安心。
昨日はみんな酔っ払って、さながら昔通りのトム。
でも、さすがにみんな寂しそう。
金ちゃんは泣いていた。
イッちゃんもマスターに「ありがとうございました。」と言っていた。
トキオさんはライブの後半トムとの出会いを語っていて涙が止まらなくなってしまった。
近藤さんは酔っ払っていた。
なぜか膝蹴りをくらった。
11時半に閉店した。
悠が車を運転して、おくさんと共に迎えに来てくれた。
マスターが「大きくなったなぁ・・・。」と言ってくれたそうだ。
ヘルちゃんは「こんな小さい奥さんから、こんな大きなお子はんが出てきたんでっか?」といつもの調子。
帰り際、マスターと握手した。
なんでか、涙が出てきた。
「マスターありがとね。ぜったい治るでね、電話するね。」もう訳が分からないことを言っていた。
「おまえも家持ててよかった。」と言ってくれた。
マスターにはホントにいろんな事を教えてもらった。
落語、民謡・童謡、写真、自然、鳥、音楽。
いつも前向き、行動的。
見習うところがいっぱい。
マスターはホントに文化人。
行動と共にいろんな事をしていた。
トムがなくなるのは本当に残念。(みんな思っているだろうね。)
マスター、病気ゆっくり治してね。
また、一緒に飲もうね。
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