ピエゾをレジンで封入するとなんで音量が小さくなったのか?
前回、こちらの記事でピエゾをレジンで固めたら音量が小さくなりました。
で、理由を考えてみました。
圧電素子ってのは、電圧をかけてたわませる訳なので、レジンで固めるとその方法によって、たわまないと言う訳ですね。
前回は一番下の NG のように固めたので、黄銅部分がたわまなかったんです、きっと。
なので、「少しでもたわむように、ピエゾ素子の上にスポンジテープでも貼ったらどうだろう?」と思い立って実験した訳です。それを示したのが一番上の図です。
(真ん中二つの絵はとりあえず無視して下さい。)
そーいや、サラリーマン時代、圧電素子使ったの思い出しました。
バイモルフと言うものでカメラのシャッターに使ったんですよね。
いろいろ苦労しました、懐かしい!!。
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スポンジテープかましてみた
使い回しですが、こいつにケーブルつけて、半田部は断線が怖いのでエポキシで固めました。
で、ピエゾの白い部分(電極とか銀端子と表記されていました。)が隠れるようにスポンジテープで覆いました。
その上に銅箔テープ(ノイズ対策)を貼りました。
使用した両面テープはこれです。
で、完成。
配線部分の断線が怖かったので、レジンの上に養生テープで固定しました。
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録音した
ピエゾの貼り付け位置はこのあたりです。
写真取り忘れたので、以前、実験したときのものを使い回しています。
UA-25EX の入力もいつも通り、この辺り。
「カヴァティーナ」 作曲:スタンリー・マイヤーズ
使用ピエゾ | 録音データ |
---|---|
以前の実験で使用したピエゾ |
|
レジンで固めたピエゾ |
|
スポンジテープでピエゾを 覆ってからレジンで固める |
上から順にこちらに投稿した「一番音量の大きいデータ」、こちらに投稿した「レジンで固めたピエゾのデータ」、「今日のデータ」です。
で、下の画像が入力波形です。
音を聞いても波形を見ても、やはり最初のが一番いいみたいですね。
ピエゾの周りを固定するようなことはしない方が無難かもしれません。
が、ピエゾがたわむような工夫をすれば、ある程度の音量は稼げるようですね。
他にもいろいろ試したくなってしまいます。
村田製作所のページを見るととても参考になりますよ!!
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Texas Transducer の ピックアップ
話がそれますが、元生徒さんである久米さんが「Texas Transducer」と言うメーカーのピックアップを貸してくれました。
こんな感じのものです。
アンプにつなぐと音が鳴るので、やはりピエゾタイプのピックアップと言っていいと思います。
で、上の実験と同じような箇所に貼り付けて録音してみました。
その結果、こんな波形になりました。
上にあるデータより拡大しているんですが…音はほとんど聞こえません。
多分プリアンプ必須のピックアップなんでしょうね、よく分かりませんが…。
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今後の展開
僕の場合、クラシックギターの音をそれなりに、「僕の思ういい音」にしようとすると、やはりメインはコンデンサーマイク (ECM) だと思います。
ただ、ライブでのハウリングを考えると、ピエゾ成分が多くなってもある程度いい音にしたいし…とかいろいろ考えてしまいます。
ギター内部への実装に関しても「生音への影響」が心配だったりしますし、生徒さんに作ってあげることを考えると、やはり両面テープでの取り付けは外せない気もします。
実装面を考えても、サラリーマン時代みたいにフライスや旋盤などの工作機械がある訳でもないので、それほどの精度を出すこともできません。
不器用な僕でもある程度満足のいく見栄えと音を作るにはどうすればいいのか、まだまだ終わりそうにないですねぇ。
ギターの練習しないといけないのに…(泣)
まっ、がんばります!!
(最後はいつもこれだな…。)
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