6月後半から待ちに待っていた、ショーロクラブ with ヴォーカリスタスの「武満徹ソングブック」が、やっと届いた。
8月末発売と予定されていたものが、なかなか発売にならずずっと待っていた。
ダウンロード販売は7月末からされていたのだが・・・。
しかし、待った甲斐があった。
すばらしい・・・。
曲目は以下の通り。
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曲目リスト
- 翼 (インストゥルメンタル)
- めぐり逢い (歌:アン・サリー/作詞:荒木 一郎)
- うたうだけ (歌:沢知恵/作詞:谷川俊太郎)
- 明日ハ晴レカナ、曇リカナ (歌:おおたか静流/作詞 : 武満徹)
- 島へ (歌:おおはた雄一/作詞:井沢満)
- 恋のかくれんぼ (歌:tamamix/作詞:谷川俊太郎)
- 小さな空 (インストゥルメンタル)
- 見えないこども (歌:松平敬/作詞:谷川俊太郎)
- ワルツ~他人の顔 (歌:松田美緒/作詞:岩淵達治)
- 死んだ男の残したものは (歌:アン・サリー/作詞:谷川俊太郎)
- 三月のうた (歌:おおたか静流/作詞:谷川俊太郎)
- 燃える秋 (歌:沢知恵/作詞:五木寛之/英詞:Ella Louise Rutledge & Kiristi Kaldo)
- 翼 (歌:松田美緒/作詞:武満徹)
- MI・YO・TA (歌:おおたか静流、アン・サリー、沢知恵/作詞:谷川俊太郎)
- MI・YO・TA (インストゥルメンタル)
内容紹介
3つの絃の響きと、7つの歌声。「タケミツ・メロディ」が新たに甦る。アン・サリー、おおはた雄一、おおたか静流、沢知恵、松平敬、松田美緒、tamamix の7人のボーカリストを迎え、弦楽トリオ「ショーロクラブ」が、日本を代表する作曲家・武満徹の「歌」に挑む。21世紀を生きるすべての日本人に捧げる、心揺さぶるソングブック。本作の主人公のひとり作曲家・武満徹を「日本が世界に誇る現代音楽家」という 肩書きで呼ぶのはふさわしくない。ブラジル音楽をベースに唯一無二の響きを奏で る弦楽トリオ「ショーロクラブ」の精緻にして伸びやかな演奏と、7 人の歌手によって新たな生命を吹き込まれた歌を聴くにつけ、20 世紀音楽の巨匠を親愛を込めて「ソングライター」と呼びたくなってしまう。バンドリン、ギター、コントラバスの涼やか な音色にのせて、アン・サリー、沢知恵、おおたか静流、おおはた雄一、松平敬、 松田美緒、tamamix が歌い継ぐ全 15 曲。異ジャンルで活動する美しき「ヴォーカリスタス」の声をまとって、タケミツ・メロディが 2011 年の「今」を生きはじめる。かつてこれほどまでに、その歌が近しく感じられたことがあっただろうか。新たなスタンダードとなるべき、これからの「タケミツ・ソングブック」。
小沼 純一 ( 早稲田大学文学学術院教授 )によるライナー・ノーツ抜粋
武満徹の「ソング」が集められていながら、「武満徹」の名を、存在を、ほとんど意識しないで聴いた。ほとんど希有な体験と言っていい。世に多々あるvarious artistsのコンピレーションとも、ひとりのアーティストが「武満徹ソングブック」として録音したのとも異なったアルバム。1曲1曲を単体としてではなく、アルバムだからこそのながれ、この曲がきてあれがくるというながれ、質の異なった女性の声がつづくとおもえばぽつりと男声があり、複数の声が重なるものがあり、といったような思い掛けなさもさりげなく仕組まれたストーリー。ドイツ語や日本語でうたわれるのがほとんどである曲が、日本語や英語になってあらわれてくる驚きもある。インストゥルメンタルのみの「チル・アウト」も効いている。ながれとなっているのは、「武満徹」だからではない。「武満徹」でありつつ、ショーロクラブであるからだ。三つの絃の音色とかさなり、からみ。トレモロ、ビート、ラテン的な空気感。そして時のなかを減衰するひびき—–。1930年に生まれ、1996年に亡くなった作曲家・武満徹。ヨーロッパ由来の芸術音楽の延長・拡大されたかたちのコンサート・ミュージックを主としながら、映画や芝居の領域でのこした音楽はまたべつの魅力を持っていた。このアルバムに収められているのは、そうしたなかで生みだされ、独自に生き(息し?)はじめた曲たちだ。
アーティストについて
プロデュース – アレンジ
ショーロクラブCHORO CLUB :
笹子 重治 : Guitar
秋岡 欧 : Bandolim
沢田 穣治 : ContrabassVOCALISTAS :
アン・サリー
沢 知恵
おおたか静流
おおはた雄一
松平 敬
松田 美緒
tamamix企画立案 ・ A & R
宮野川 真 ( SONG X JAZZ Inc,. )録音 & ミックス
2011年2月17日、3月30日、31日 : 三鷹台・echo & cloudレコーディング & ミックス・エンジニア : 鎌田 岳彦
マスタリング・エンジニア : オノ セイゲン < Saidera Paradiso Ltd.>
本当に待った甲斐がありましたよ。
おおたか静流さん大好きなので、大好きな「三月のうた」を聴けてとても幸せ。
もちろん、他の曲もすごく良いです。
夕方から聴き始めて、もう既に6巡目です。
秋の夜にはオススメのCDです。
泣けるぅ・・・。
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