おじいさんとおばあさん

花井寺での墓石撤去が終わって取り出した骨を実家に持って行きました

姉が「おじいさんとおばあさんの写真が出てきたよ」と言うので借りてきました

おじいさんとおばあさん

スキャンして、少し補正してみました

戸籍を調べたら、おばあさんは僕が1歳の時に亡くなっているので全く記憶にありません
アメリカの姉はおばあさんのお葬式の事をおぼろげに覚えていると言っていました

ただ、おばあさんの作るおはぎは、すごく日持ちしたって話をばあちゃんに聞きました

あと、宝くじとかの話しをしていた時に「そんなの当たらんでもいい、ロクな事にならん」ってばあちゃんが言ってました

「何で?」って聞くと…

おばあさんは昔何かで景品か何か、とにかくいいものが当たった事があるらしいです
で、暫くしてお祭りでお菓子とかを投げる時に指輪か何かが落ちてきて、それを交番とかに届ける前に「あんた、盗んだだらぁ」とあらぬ嫌疑をかけられ、ひどい目にあったそうです

って、うろ覚えなので合ってるかどうか分かりませんが…


おじいさんは晩年設楽町田口の老人ホームで暮らしていました
その時の写真です

僕たち一家は、僕が小学生まで三蔵子に住んでいて、中学生になった頃に今の実家に引っ越しました

実家はおじいさんの家です

僕たちが引っ越した時、おじいさんはいませんでした

今で言うグループホームの様な所に入ったのではないかと思います

病院などにも入院していたので、病気があったのかも知れません

おじいさんはお酒とタバコが大好きな人でした

ばあちゃんの話だと最初は国府の老人ホームにいたみたいです

その老人ホームではタバコもお酒も禁止なんですが、なぜかおじいさんはいつも酒と煙草を持っていたみたいです

僕が20台前半位に豊川の市民病院に暫く入院していました

おじいさんはいつも枕元に財布があるか気にしていました

ばあちゃんは、おじいさんにいつもタバコを買って行っていました

「そんなのダメだよ!!」と僕は言いました、若かったんだと思います

もう少し歳を重ねていたら、ばあちゃんにそんな事言わなかったと思います

で、しばらくして田口の老人ホームに行きました

一度ばあちゃんを乗せて会いに行った記憶があります

おじいさんの事をなんとなく遠く感じていたので車で待っていたら、おじいさんがやって来て「おいっ」と言ってくれました
そして何か話しました

おじいさんが亡くなる日、電話がなりました

なぜだか目が覚めていました

ばあちゃんが「はい…はい…」と言っていました

そして起こされて「おじいさんが危ないみたい」と言う話を聞きました

また寝たんですが、なぜか電話がなる前に目が覚めたのを覚えています

「おじいさんが亡くなりました」と言う電話でした

ばあちゃんと親戚のおばさんを車に乗せて田口まで出かけ、そのまま斎場に行き、おじいさんは骨となり豊川の実家に帰ってきました

近所のおばさんたちが寄り集まってくれて、お葬式の事をばあちゃんに話していました

「なんで家の事なのに、他の家の人が口を出すの?」と思いました
若かったとは言え、今思うとホント情けないです
寺田のおばさんとか…ホントごめんなさい


おじいさんは親戚のおばさんいわく「可哀想な子」だったらしいです
どういう事かはよく分かりませんが…

大工さんで、腕はよかったみたいですよ

口数は少なかったです

結構早い時期にテレビがありました
家電とか好きだったんでしょうか?


小学生の頃は僕たちは三蔵子に住んでいたので月に数回、おじいさんの家に遊びに行きました

たまにおもちゃを買ってくれたのが嬉しかったです
それを期待して豊川稲荷に出かけて、おもちゃを見つけたのに「欲しいか?」と聞かれないと残念な気持ちだったのも覚えています
僕は自分から「これ買って」っておじいさんにお願いしなかった気がします
ばあちゃんもお金なかったけど、おじいさんも…って思っていたのかも知れません

ある日、相撲を取ったのですがご機嫌斜めだったのか思い切り投げ捨てられたのを覚えています

またある日、理由は分かりませんが、ばあちゃんとおじいさんが大ゲンカしていました
つかみ合いのケンカです
おじいさんが手を出すことはなかったと思うんですが、ばあちゃんはおじいさんに乗っかって叩いていました…殴っていた…かも知れません
「あんたのせいで…」って言ってたかも知れません
帰りはたいていタクシーで帰っていました
ばあちゃんが僕を連れておじいさんの家をでてタクシーの乗車場に出かけました
タクシーを待っていると、後からおじいさんがやってきました
おじいさんがばあちゃんにタクシー代を渡すんですけど、ばあちゃんは「いらんっ」って受け取ろうとしませんでした
あの時、どうしたんだろう?
おじいさん、もしかして僕に渡したかも知れません
そんなケンカ(だったのかな?)を見ても、不思議とおじいさんの事を怖いとは思いませんでした


おじいさんとおばあさんがケンカしたかどうか分からないんですが、おじいさんが「出ていけ!!」と言って、おばあさんが実家に帰っちゃったことがあるそうです

しばらくすると、おじいさんはおばあさんの家の周りでウロウロしていたそうです

で、結局おばあさんは帰ってきたみたいです

時代が時代なのでおじいさんが強かったのかな、と、その話を聞いたときは思ったんですけど、今思うと、もしかしたら逆かも…

おばあさん、「上等だよ、出てってやるよ!!」だったかも知れません


僕の知ってる、覚えてるおじいさん、おばあさんはこんな感じです

永代供養塔に入ってもらうことになっちゃってゴメンね

ばあちゃんと離れちゃったこともごめんなさい

近くによったら手を合わせに行くからね

これからも、僕たちを見守ってて下さい

ばあちゃんを産み育ててくれてありがとうございます!!

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