テーブルへの接続とレコードの取得

目的に応じた接続形態を取る

OPEN メソッドを使用して任意のテーブルへの接続を行う
recordset.Open Source, ActiveConnection, CursorType, LockType, Options

引数
引数 内容
Source テーブル名、クエリ名、SQLステートメントなど、Recordset オブジェクトの参照する対象を指定 (省略可)
ActiveConnection 接続しているConnectionオブジェクト名を指定 (省略可)
CursorType レコードの走査手段を指定。カーソルのタイプによって、実行できる処理やパフォーマンスが変化する (省略可)
LockType 同時アクセス時の処理の種類を指定 (省略可)
Options Source 引数が Command オブジェクト以外のソースを表す場合にプロバイダがSource 引数を評価する方法を指定 (省略可)

CursorType (値は CursorTypeEnum値)
定数 説明
adOpenDynamic
動的カーソル
2 ほかのユーザーによる追加、変更、および削除を確認できます。プロバイダがブックマークをサポートしていない場合を除き、Recordset内でのすべての動作を許可します。
adOpenForwardOnly
前方専用カーソル
(既定値)
0 レコードのスクロール方向が前方向に限定されていることを除き、静的カーソルと同じ働きをします。Recordsetのスクロールが 1回だけで十分な場合は、これによってパフォーマンスを向上できます。
adOpenKeyset
キーセット カーソル
1 キーセットカーソルを使います。ほかのユーザーが追加したレコードは表示できない点を除き、動的カーソルと同じく、自分のRecordsetからほかのユーザーが削除したレコードはアクセスできません。ほかのユーザーが変更したデータは表示できます。
adOpenStatic
静的カーソル
3 キーセットカーソルを開きます。データの検索またはレポートの作成に使用するための、レコードの静的コピーです。ほかのユーザーによる追加、変更、または削除は表示されません。
adOpenUnspecified -1 カーソルの種類を指定しません。

LockType (値は LockTypeEnum値)
定数 説明
adLockBatchOptimistic
オプティミスティック
バッチ更新
4 共有的バッチ更新を示します。バッチ更新モードの場合にのみ指定できます。
adLockOptimistic
オプティミスティック
ロッキング
3 レコード単位の共有的ロックを示します。Updateメソッドを呼び出した場合にのみ、プロバイダは共有的ロックを使ってレコードをロックします。
adLockPessimistic
ペジミスティック
ロッキング
2 レコード単位の排他的ロックを示します。プロバイダは、レコードを確実に編集するための措置を行います。通常は、編集直後のデータソースでレコードをロックします。
adLockReadOnly
読み取り専用
1 読み取り専用のレコードを示します。データの変更はできません。
adLockUnspecified -1 ロックの種類を指定しません。クローンの場合、複製元と同じロックの種類が適用されます。

Options (値は CommandTypeEnum値)
定数 説明
adCmdUnspecified -1 コマンド タイプ引数を指定しません。
adCmdText 1 CommandTextをコマンド、またはストアドプロシージャ呼び出しの、文字列による定義として評価します。
adCmdTable 2 CommandText を、列が内部で生成された SQLクエリによってすべて返されるテーブル名として評価します。
adCmdStoredProc 4 CommandText をストアドプロシージャ名として評価します。
adCmdUnknown 8 既定値です。CommandText プロパティのコマンドタイプが不明であることを表します。
adCmdFile 256 永続的に保存された Recordset のファイル名としてCommandText を評価します。Recordset.Open または Requeryでのみ使用されます。
adCmdTableDirect 512 列がすべて返されるテーブル名として CommandTextを評価します。Recordset.Open または Requeryでのみ使用されます。Seekメソッドを使用するには、Recordset を adCmdTableDirectで開く必要があります。